學びて思はざれば則ち罔(くら)し。思ひて學ばざれば則ち殆(あやう)し
中国の「論語」の一文をご紹介します。
子曰 いわ く、学びて思わざれば 則 すなわ ち罔 くら し。 思ひて学ばざれば則ち 殆 あやう し。
意味は、「教わるばかりで、自分で考える事を行わないと知識は身につかない。
また、(1人で)考えてばかりで、人や本等から学ぶ事を行わないと、考えが偏り、大変危険である。」ということです。
完全に「受け身」な学ぶ姿勢について
学ぶばかりで完全受け身となり、「自分で考える」事をしない人は、力が身に付きません。
見ているようで見ていない状態となります。
何故かというと、自力で答えを出す力が養われないので、物事の本質を見抜けないからです。
暗記ものの教科でしたらそれでも点数は取れますが、「本質を見抜けないまま」と特に数学の文章問題は歯が立たなくなります。
独学のみの危険性
逆に、自力で考えるばかりで、「学ぶ事」(読書など)をしない、又は「自分と違う意見を取り入れようとしない人」(人から学ぶ)は、考える思考の幅がとても狭くなります。
自分の考えが絶対的に正しいと思い込み、独善的になりがちです。こうした状況になると、伸びるのに限界が出てきます。
例えていうなら・・・・
料理をする際、レシピ本をジーっと読んでいるだけでは、
知識だけ増えていっても料理の腕前は決して上達しません。
逆に、料理の知識が皆無のまま、料理をし続けてても、美味しい料理を完成させるのは極めて難しいかと思います。
本を見て、実際調理を行ってみて、その結果「なんか美味しくないな・・」と納得いかない仕上がりであれば、再度料理本をみて、作り方の見直しをするのが、成功への近道ではないでしょうか?
勉強を通じて、社会人に必要なスキルを身につけよう
良質なインプット・アウトプットを繰り返すことで、勉強は効果を発揮します。成績の向上が見えてくれば、自信もアップします。
また、インプットとアウトプットの繰り返しはビジネスパーソンには欠かせないスキルになります。勉強を通し、社会人に必要なスキルの大切さを覚えていただけたらと思います。