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「どうせ無理」はもう言わせない!頑固な生徒の心を動かすアプローチ

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  • 7月7日
  • 読了時間: 4分

更新日:7月8日


こんにちは♪

個別指導対応!静岡市の家庭教師スピカの佐藤です。



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書店で「伸びる子の条件」といった本をよく見かけますよね。


正直なところ、そこに書かれているような意欲的な生徒は、特別なことをしなくても成績が伸びていくものです。本当に難しいのは、**「頑固で、なかなか自分から動こうとしない生徒を、どうやって勉強に向かわせるか」**ではないでしょうか。


私自身も長年、この課題に試行錯誤を重ねてきました。その中で見えてきた、いくつかの大切なポイントがあります。同じように悩んでいる家庭教師の方々にとって、この記事が少しでもお役に立てば嬉しいです。



1. 褒める


どのお子さんにも共通しますが、褒めることは非常に大切です。

特に受け身なお子さまには、過剰なほどに褒める必要があります。褒める行為は、生徒の自己肯定感を高め、「あなたに興味を持っている」というアプローチにもなります。


成績の低い生徒は、往々にして他の生徒よりも理解のスピードが遅いことがあります。これは、事前知識の欠如が主な原因です。ご自身が全く知らない分野(クラシックバレエ、ポールダンス、アラビア語など)を勉強し始めた状況を想像してみてください。前提知識がない状態では、習得に時間がかかります。

だからこそ、少しでもできたことがあれば、見逃さずに褒めてあげることが重要です。



以下の中でも、特に質問をしてきた時は、チャンスを逃さず褒めてください。質問は、生徒が勉強の内容に興味を持ち始めたサインであり、自発性が芽生えてきた証拠だからです



  • ページ番号、ちゃんと書いてくれて助かるよ!

  • 分からないところを伝えてくれて、えらいね!

  • ハキハキ答えてくれて、すごく気持ちがいいよ!

  • 宿題、しっかりやってきてくれたね!すごい!

  • 前回の内容、よく覚えてたね!バッチリだ!

  • 自分で図を描いてるのが素晴らしい!わかりやすいね!」」




2. 約束を守らせる


約束を一度でもないがしろにしてしまうと、それが癖になります。だからこそ、必ず期日通りに約束を守らせましょう

時には、「宿題をしなかったら、スマホの利用時間を見直す(例えば1日1時間にする)」といった具体的なルールを設けることもあります。経験上、これに即効性があるとは限りませんが、長い目で見れば、「こういうやり方もあるんだ」という倫理観が培われることもあります。

もちろん、これは家庭教師自身にも言えることです。家庭教師も生徒との約束を絶対に破らないように気をつけましょう。信頼関係の構築には、約束を守ることが不可欠です。




3. 分かりやすい指示をする


成績が伸び悩む生徒には、できるだけ具体的で分かりやすい指示を出すことが重要です。

例えば、

  • 「単語を1日10個、3回ずつノートに書いてみてね」

  • 「次回の授業で10単語ピックアップしてテストするから、10問中7問正解できるようになってきてください」

といったように、「今週までに100個覚えてきて」のような無謀な宿題は提示しません。成績を伸ばすためにはすぐに100個覚える必要がある場合もありますが、勉強が苦手なお子さんに急な詰め込み作業は心理的負担を強いることになり、勉強自体が「嫌い」になってしまいます。

また、単語を覚える経験がない生徒にとって、新しく始めることには心理的抵抗が大きいです。そのため、初めのうちは家庭教師が授業内で「覚える作業」を一緒にやることは、非常に効果があります。




4. 小さいハードルから跳ばせる



生徒ができる量や質の100%を最初から期待するのではなく、60%でもやってきてくれたら、拍手喝采の気持ちで向き合いましょう。これがお互いの気持ちを楽にし、生徒を褒めることにもつながります。

もちろん、将来的には生徒の100%を求められるようにすべきですが、焦らずに経過を見ることが大切です。まずは、小さいハードルでも跳び続けることが、生徒の自信と成長に繋がります





最後に:抱え込まず、プロとして向き合う


伸び悩んでいる生徒の指導は、正直、とても体力と精神力が必要です。「親御さんが満足してくれないかも」「希望校に合格できなかったらどうしよう」と、講師自身が思い詰めてしまうこともあるでしょう。


でも、家庭教師が思い詰めすぎると、それが生徒にとって大きなプレッシャーになります。時には、言葉が厳しくなってしまうことだってあるかもしれません。


こんな状況では、親御さんと現状をしっかりと共有し、お子さんへのアプローチ方法を一緒に相談するのが大切です。


「プロ」とは、すべてを一人で背負い込むことではありません。「自分の得意なこと」「できないこと」をきちんと見極め、必要な時に適切な人に相談できる人こそが、真のプロだと私は思います。


この記事が、伸び悩む生徒を指導されている家庭教師の皆さんにとって、少しでも参考になれば嬉しいです。










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