自分を客観視できると成績は伸びる:成績アップの鍵
- u1901u
- 7月5日
- 読了時間: 3分
更新日:9月28日
こんにちは♪
個別指導対応!静岡市の家庭教師スピカの佐藤です。 『小学校高学年の学びに関する調査2019』によると、メタ認知能力(=自分を客観視する力)が高い子どもは、自分の成績は上位であると回答する割合が高いことがわかっています。
私自身、授業をしていてもそれを実感することが多いです。
「なんとなくわかる」と言う子に限って、実際に確認してみるとほとんど理解できていないことがあります。一方で、「何が何だか全然わからない」と素直に伝えられる子の方が、学習の飲み込みが早いのです。
では、なぜ「自分を客観視できる力」が学力向上につながるのでしょうか?
実は、成績が伸びる生徒の共通点の一つに、自分を客観視できる力があります。「何がわからないのか」を言葉にできる生徒は、学習の改善スピードが圧倒的に早いのです。

① 感情に流されず、主体的に学習できる
メタ認知能力が高い子は、「面倒だからやらない」と気分に振り回されず、先を見据えて行動を選びます。また、問題を間違えた時にも「またダメだった」と落ち込むだけで終わらず、「なぜ間違えたのか?」と原因を分析して理解を深めることができます。
重要な部分を見極めて線を引く
勉強のご褒美を設定してやる気を高める
といった工夫を自ら行えることも、学力の高さにつながります。
② 失敗から学べる
多くの子は失敗すると「恥ずかしい」「情けない」と感情的になりがちです。しかしメタ認知能力が高い子は、
「失敗の原因は何か」
「次からはどうすればいいのか」
と冷静に考えることができます。その結果、失敗を成長に変えることができ、挑戦を恐れずに行動できるようになります。
③ 目的や結果を深掘りできる
課題を「何となくやる」のでなく、**「何のためにやるのか」**を考えて取り組めるのも大きな特徴です。
例えば宿題なら、
「怒られるからやる」のではなく
「知識を定着させるため」
「次の単元を理解しやすくするため」
と目的意識を持って学習します。
さらに結果についても「なぜこうなったのか」を分析できるので、テストの点数が悪くても落ち込んで終わらず、次につながる行動をとることができます。
④ 自分の得意・不得意を言葉にできる
自分を客観視できる子は、具体的に「苦手の理由」を言語化できます。
数学の例
計算ミスが多いのはなぜ? → 字が小さくて読み間違える → 解き方を「なんとなく」で覚えている → 本番で緊張して力を発揮できない
英語の例
点が取れない理由は? → 知らない単語が多い → 前置詞(in / of / to など)の使い方があいまい → 長文になると読む順序がわからない
こうした「原因」が明確になれば、必要な練習もはっきりします。
自分を客観視する力を育てるには
この力は自然に身につくものではなく、周りのサポートで育ちます。
「どこでつまずいた?」と質問する
→ 言葉にする習慣がつきます。
間違えた問題を一緒に分析する
→ 正解・不正解の理由を考えることが客観視の第一歩。
「できない理由」を整理する
→ 「単語力不足」「計算の見直し不足」など分類すれば対策が立てやすくなります。
まとめ
「できない理由」を言葉にできる生徒は伸びる
客観視できないと「できているつもり」で止まってしまう
自分を客観視する力=メタ認知能力は、勉強だけでなく将来の成長にも直結する
お子さんが「どこが苦手か」「なぜできなかったか」を言葉にできるよう、ご家庭でもぜひサポートしてみてください。それが成績アップの大きな鍵になります。